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三上於菟吉「美女舞踏」

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大正時代の不思議小説パンフレット 01 大衆作家の三上於菟吉は、時代小説、現代小説の作家と知られている。とくに昭和初年代の時代小説「雪之丞変化」は、映画化もされ大ヒットした時代小説である。また現代小説も時代風俗を取り入れた作品「白鬼」「血闘」「炎の空」「見果てぬ夢」「銀座事件」などを描いている。しかし、そのなかに、小粒だが、不思議な雰囲気を醸し出す作品があることを忘れてはならないだろう。文学に呻吟していた大正期に多く、ここに取り上げたのは、そのなかの二編「美女舞踏」「獣魂」である。なお、この小冊子に収録した「獣魂」は、2023年1月 に発行した三上於菟吉「獣魂」の再録である。 初出 「美女舞踏」→『上毛新聞』大正12年1月1日付 「獣魂」→『世紀』大正13年10月号 A5判38ページ・編集 湯浅篤志 (大正時代の不思議小説パンフレット01 2023年11月11日発行) ★「美女舞踏」は〈蛇〉がからんでくる怖ろしい話、「獣魂」は自らの〈猿〉を呼び出してしまう皮肉な話になっている。いずれも男の愛欲がそこには蠢いているのだ。 ★〈大正時代の不思議小説パンフレット〉とは、大正時代に書かれた不思議な短篇小説を集めたものです。大正時代は、日本に入ってきた海外の文化が日本流にアレンジされて花開いた時代になります。文学の世界でも、作家たちが自分の作品を懸命に表現していました。わけの分からない作品も時々ありますが、不思議な感覚に満たされる作品を取り上げて、このシリーズで紹介していきたいと思っています。

大正時代の不思議小説パンフレット 01 大衆作家の三上於菟吉は、時代小説、現代小説の作家と知られている。とくに昭和初年代の時代小説「雪之丞変化」は、映画化もされ大ヒットした時代小説である。また現代小説も時代風俗を取り入れた作品「白鬼」「血闘」「炎の空」「見果てぬ夢」「銀座事件」などを描いている。しかし、そのなかに、小粒だが、不思議な雰囲気を醸し出す作品があることを忘れてはならないだろう。文学に呻吟していた大正期に多く、ここに取り上げたのは、そのなかの二編「美女舞踏」「獣魂」である。なお、この小冊子に収録した「獣魂」は、2023年1月 に発行した三上於菟吉「獣魂」の再録である。 初出 「美女舞踏」→『上毛新聞』大正12年1月1日付 「獣魂」→『世紀』大正13年10月号 A5判38ページ・編集 湯浅篤志 (大正時代の不思議小説パンフレット01 2023年11月11日発行) ★「美女舞踏」は〈蛇〉がからんでくる怖ろしい話、「獣魂」は自らの〈猿〉を呼び出してしまう皮肉な話になっている。いずれも男の愛欲がそこには蠢いているのだ。 ★〈大正時代の不思議小説パンフレット〉とは、大正時代に書かれた不思議な短篇小説を集めたものです。大正時代は、日本に入ってきた海外の文化が日本流にアレンジされて花開いた時代になります。文学の世界でも、作家たちが自分の作品を懸命に表現していました。わけの分からない作品も時々ありますが、不思議な感覚に満たされる作品を取り上げて、このシリーズで紹介していきたいと思っています。