長田幹彦「九番館」
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「頭から足の先まで真っ暗な衣を被って、顔には目だけを明けた同じ色の覆面をしている」 ――松枝子のそばに立つ、謎の覆面男現る。 長田幹彦、初の探偵小説!! 初出→『家庭雑誌』大正9(1920)年6月号~大正10(1921)年5月号 新書版155ページ・解説 湯浅篤志 (ヒラヤマ探偵文庫06 2019年11月発行) ★長田幹彦(ながたみきひこ、1887~1964)は、大正から昭和を駆け抜けた大衆文学作家であり、しかも流行作家であった。明治の終わり、谷崎潤一郎と並んで、文壇の寵児としてもてはやされた。しかし、長田自身、文壇の中だけでは飽き足らず、婦人雑誌、家庭雑誌、新聞などに長編、短編作品を数多く発表する。映画化された作品も多く、人々の好む男女の恋愛のもつれを「哀艶情話」として表現することができたからだ。それゆえ、文壇文学作家としてスタートしたのにもかかわらず、やがて通俗文学作家としてみなされるようになってしまった。 ★本巻に収録した『九番館』は、大正10(1921)年に発行された長田幹彦の初めての「探偵小説」である。居留地にある、元は教会だった九番館に原島貞一郎と名乗る男がやってきた。彼は、そこを貧民病院、貧児院にするという。かつ子と呼ばれる美しい女性もいっしょだった。貧しい子供たちも集まってきたが、何やら原島の姿が見えないときがある。何をしているのだろう。 ★大正10(1921)年当時の世相を反映させながら、富裕層と貧しい人々らの対比を描き、アルセーヌ・ルパンのような義賊を登場させている。彼は、何のために富裕層を狙うのだろうか。そこには、アメリカで起きた大きな事件が影を落としていたのだ。「九番館」と呼ばれる教会には、いったい何が潜んでいたのであろうか。
「頭から足の先まで真っ暗な衣を被って、顔には目だけを明けた同じ色の覆面をしている」
――松枝子のそばに立つ、謎の覆面男現る。
長田幹彦、初の探偵小説!!
初出→『家庭雑誌』大正9(1920)年6月号~大正10(1921)年5月号
新書版155ページ・解説 湯浅篤志
(ヒラヤマ探偵文庫06 2019年11月発行)
★長田幹彦(ながたみきひこ、1887~1964)は、大正から昭和を駆け抜けた大衆文学作家であり、しかも流行作家であった。明治の終わり、谷崎潤一郎と並んで、文壇の寵児としてもてはやされた。しかし、長田自身、文壇の中だけでは飽き足らず、婦人雑誌、家庭雑誌、新聞などに長編、短編作品を数多く発表する。映画化された作品も多く、人々の好む男女の恋愛のもつれを「哀艶情話」として表現することができたからだ。それゆえ、文壇文学作家としてスタートしたのにもかかわらず、やがて通俗文学作家としてみなされるようになってしまった。
★本巻に収録した『九番館』は、大正10(1921)年に発行された長田幹彦の初めての「探偵小説」である。居留地にある、元は教会だった九番館に原島貞一郎と名乗る男がやってきた。彼は、そこを貧民病院、貧児院にするという。かつ子と呼ばれる美しい女性もいっしょだった。貧しい子供たちも集まってきたが、何やら原島の姿が見えないときがある。何をしているのだろう。
★大正10(1921)年当時の世相を反映させながら、富裕層と貧しい人々らの対比を描き、アルセーヌ・ルパンのような義賊を登場させている。彼は、何のために富裕層を狙うのだろうか。そこには、アメリカで起きた大きな事件が影を落としていたのだ。「九番館」と呼ばれる教会には、いったい何が潜んでいたのであろうか。